中学・高校などで行われる定期テストの採点業務は、かなり時間がかかるもので、教員の大きな負担になっていることで知られています。ある調査では、1回の定期テストで教員1人がかける採点業務の時間は平均で16時間にもなるとされています。テスト実施の数日後にはテストを返却する必要がありますし、教員は授業などの通常の業務もあるわけで、そのなかでこれだけの時間を採点業務に割かなければいけないというのは大変です。しかも上記の数字はあくまでも平均ですから、生徒の数が多かったりすると、もっと時間がかかるケースもあるでしょう。

教師の採点業務の負担を軽減するために、近年デジタル採点システムを導入する学校が増加しています。デジタル採点システムで採点業務にかかる時間を大幅に短縮することができたという喜びの声が多数上がっています。デジタル採点システムのいいところは、答案用紙をデジタルデータ化するために、従来よりも柔軟な採点業務ができるようになることです。例えば、生徒ごとではなく問題ごとに採点をしていくことができますし、作業を複数の先生で分担したりするようなことも簡単にできます。

それから先生たちの間で意外と好評なのが、テストデータが手元に残せることです。紙の答案用紙だと、返却するとデータが手元に残せませんが、デジタルデータの場合は自分のところにずっと残すことができます。データがあれば、それを活用して次のテストや授業の改善に活かせるというわけです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です